令和4年1月31日
高山市長 國島 芳明 様
高山市議会創政・改革クラブ
新火葬場建設計画についての市民意向調査報告(中間)並びに会派要望(再)
高山市議会創政・改革クラブ(以後、会派)は、高山市の火葬場建設候補地の選定について、令和2年12月、市長に対し「新火葬場建設地は新宮地区での実現を望む」とした会派の考えを示しました。その時点においての調査から結論に至った論拠を資料にまとめて提出したものです。しかしながら市は会派の論拠を軽視され、合理性において明確な回答を出されないまま計画を進めている現状ととらえています。
ういったなか、市民より同様の意見や疑義が会派に多く寄せられ、会派は福祉文教委員会の委員や理事者に対し意見の代弁をして参りました。福祉文教委員会はそれを受け、市からの協議に対し「火葬場建設計画を進める上では、委員会で出された様々な意見を最重要視しつつ、特に住民や広く市民に対し誠意をもって説明責任を果たし、課題の対応対策に当たることは市の必須の責務である」という委員会意見を伝えたところです。
かく状況であるにもかかわらず、市が自らの判断を一顧することなく計画を進める意向であることに対し、会派の考えが一部の市民だけの賛同ではないことの担保についての必要性を痛感し、令和3年11月に新火葬場建設に対する市民意向の調査アンケートを実施しました。
その結果会派は、最終候補地の選考において『施設が人目に付きやすくてはいけない』ことを市が最優先基準としたことは全く的を射ていないものと認識し、そのうえで多くの市民が「もっと利用人口重心点から近い場所」や「より安全な経路」を望んでいる事実を踏まえ、「特定の宗教団体の関与は避けてほしい」と感じられている方々も多数おられる丹生川町大萱候補地を、あえてわざわざ最適地とする必然性は皆無であると判断しました。
また、新たな会派調査から大萱候補地を危険とする論拠も数値的に証明することができ、特にその斜度については、市が路線線形変更工事などで強いこだわりを持つ縦断勾配8%以下の指導基準を大きく上回る経路が一定期間続くことも判明しました。
さらにSDGs推進の観点から、移動距離の延長によるCO2排出量の算出も試み、大萱候補地を建設地と決定することによる環境負荷の大きさも明白になったところです。
よって会派は、新火葬場建設検討委員会答申3候補地からの最終地決定において、新宮候補地を合理的最適地と改めて判断いたしました。
アンケート回答期限は令和4年2月28日としていますが、年が改まって後の回答数は極端に減少しているため、今後傾向としての結果に大きな変化はないものと判断し、少しでも早く市に調査結果を報告すべきとの考えから、資料添付のうえ令和3年12月30日時点での中間報告を行うと同時に、論拠としてさらに確証を得た会派の「新火葬場建設地は新宮地区での実現を望む」考えについて、再度要望いたします。
なお、当調査は個別の候補地への投票を求めたものではないため数値的結果とすることはできませんが、アンケート回答者の付随意見において3候補地の中で最もご希望の多かった場所は新宮候補地であることも申し添えさせていただきます。また、最終報告はアンケート回答時期終了後に所管課へ資料を提出いたします。 以上
【添付資料】
@R2/12月 創政・改革クラブ提出
市長宛要望書
「高山市の火葬場建設候補地の選定に対する会派としての考え『新火葬場建設地は新宮地区での 実現を望む』」
A新火葬場建設地選考に係る市民向け会派意見陳述および意向調査票(市民時報社折込)
Bアンケート結果 全体グラフ
Cアンケート結果 まち協区別集計表
Dアンケート結果 まち協区別全付随意見
E支所観測点別積雪深表および比較表,候補地高度比較表,経路斜度比較表,
推測CO2排出量比較 表
F@の市民意向アンケート調査の市民向け中間報告(市民時報社折込)
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