平成23年度文教経済委員会:年間活動と政策提言
 平成23年度文教経済委員会は年間調査事項を「産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策」、「学校耐震化後の教育環境の整備」の2点と定め、それぞれ分担して基礎調査を行い、全体会で検討を重ね情報を共有する中で調査活動を実施しました。
○視察調査活動、  (奈良市・彦根市・高岡市)
○分野別意見交換会、(まちなみ保存会・高山市公設卸市場関係各団体)
○現地調査等、   (久々野地区鳥獣害対策・高山市公設卸市場・教育委員会)
○街並みバスによる市街地調査
を実施しました。各担当は以下のとおりです。
「産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策」
  ・産業振興に関わる条例や計画のあり方 中田清介
  ・観光と伝統文化について       谷沢政司
  ・流通に関する諸問題(卸売市場)   村瀬祐治・山腰恵一
  ・鳥獣害対策             溝端甚一郎
「学校耐震化後の教育環境の整備」     水門義昭
・次の2課題については平成24年4月12日市長に対し政策提言を実施しました。
産業政策の展開について 高山市公設卸売市場について
・鳥獣害対策については平成24年3月22日国に対して意見書を提出致しました。
鳥獣被害防止対策の充実を求める意見書
学校耐震化後の教育環境の整備については、平成24年2月23日教育委員会の開催状況の調査を実施。、
   併せて文教経済委員会と教育委員会との意見交換会を実施しました。
・観光と伝統文化については平成24年4月21日議員研修会を実施しました。
演題「飛騨高山のこれからのまちづくり」 講師:東京大学副学長西村幸夫先生
 平成24年4月21日東京大学副学長西村幸夫先生をお迎えして、「飛騨高山のこれからのまちづくり」と題する議員研修会を開催いたしました。
 サブタイトルは「地域資源をどう見いだし、どういかすか」=都市構造から考える=でした。
この講演は私が委員長を務める文教経済委員会が、年間調査事項「観光と伝統文化」の調査活動の一環として企画したものです。議員研修という形をとりましたが、分野別意見交換会でお世話になったまちなみ保存会の皆さんや、行政関係者にも公開して実施しました。
 「文化的景観や信仰なども含め、地域資源をどのように見いだしてそれをどう活かしてまちづくりを進めていくのか」。また「そうした観点でのストリーを作りながらまちづくりを進めることがまちの個性を生かす都市計画となる」。「地域の構想力を継承するという視点で自らが住むまちを見直せば地域資源はおのずと見いだせる。これまでに知られた地域資源もまた別の光が当たることになる」という先生の持論を、分かりやすくこれまでの研究調査実績を用いてご講演いただきました。
 公演後の質疑応答の中で、「今後のまちづくりの中で、外国人観光客にどう対応していけばいいのか」という私の問いかけに対して、西村先生は「ヨーロッパ人のスタンダードにあわせたもてなしのクオリテイを前提とすること。そうした点にターゲットを絞り全体を整えていくことである」と指摘されました。
 午後3時から5時30分まであっという間の時間でしたが、非常に有意義なご講演を賜りました。開かれた議会の一面を市民の皆さんにも実感していただけたものと思っています。
                                        H24.5.3 中田清介
平成23年度文教経済委員会所管事務調査の主な活動履歴

(平成23年5月〜平成24年4月)

月 日

活動の概要

5月11日

委員会の開催
・正副委員長選出
・昨年度から引き継がれた調査事項の確認

5月24日

委員会の開催
・所管事項(農政部、商工観光部、支所の農政部及び商工観光部、教育委員会、農業委員会の所管に関する事項)の内容確認
・政策提言への取り組み方法の検討

5月25日

行政視察の実施(管内)
・飛騨高山まちの博物館(上一之町)
・デジタルサイネージ、他言語表示等:濃飛バス(花里町)
・空き家・空き店舗活用プロジェクト:ドリーミン(本町)

・耕作放棄地再生支援事業(高根町)
・飛騨御岳牧場(高根町)
・鳥獣被害防止施設(久々野町)
・宮中学校(一之宮町)

6月17日

委員会の開催
・以下の重点調査項目の決定
(1)産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策
(2)学校耐震化後の教育環境の整備

7月 7日

自主研究会の開催
・検討課題と今後の調査活動についての協議

7月13日

自主研究会の開催
・重点調査項目についての基礎調査(予算概要シート等の確認)
・現地調査(上町・下町の町並みを徒歩にて調査)

7月22日

委員会の開催
・高山市商工振興事業等補助金に関する要望について
・小中学校の耐震化について
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について(以下4点の検討課題の設定)
 @産業振興に係る条例及び計画のあり方
 A鳥獣害対策 
 B観光と伝統文化
 C流通に関する諸問題への対応

8月 2日

分野別市民意見交換会の開催
テーマ:流通に関する諸問題への対応について
 場 所:高山市公設地方卸売市場 管理棟2階会議室
 参加者:高山市公設地方卸売市場関係者 9名

8月 3日

分野別市民意見交換会の開催
 テーマ:観光と伝統文化について
 場 所:飛騨高山まちの博物館 研修室
 参加者:高山市景観町並保存連合会役員 7名

8月23日

委員会の開催
・森林施業に対する補助金にかかる不適正事案について
・高山市森林整備計画の見直しについて
・市場使用料の見直しについて
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について(先進地視察前の勉強会)

8月24日

  〜26日

行政視察の実施(先進地)
視察項目:観光と伝統文化について(奈良県奈良市、滋賀県彦根市)
・視察項目:産業振興に係る条例及び計画のあり方について(富山県高岡市)

9月 1日

委員会の開催
・放射性セシウム等汚染稲わら使用肉牛問題について
・鳥獣被害対策について

9月 7日

現地調査の実施
・鳥獣被害の現状についての調査(久々野町地内)
委員会の開催
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について(現地調査のまとめ、先進地視察後の勉強会)

9月26日

自主研究会の開催
・重点調査事項等の事業評価結果のチェック

10月 3日

委員会の開催
・高山市商工振興事業等補助金について
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について

10月21日

委員会の開催
・プレミアム商品券について
・融資制度について
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について

10月31日

政策討論会
・調査報告(中間):観光と伝統文化について

11月 4日

  〜21日

地域別市民意見交換会
・市内20会場で実施

11月10日

現地調査の実施
・高山市公設卸売市場の現況調査

11月21日

委員会の開催
・放射性セシウム等汚染稲わら使用肉牛問題について
・教育委員会点検評価による課題等について
・高山市歴史的風致維持向上計画の現状について
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について
・学校耐震化終了後の教育環境の整備について

12月13日

委員会の開催
・高山市森林整備計画の見直しについて
・高山市地産地消推進計画(仮称)について
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について
・学校耐震化終了後の教育環境の整備について

12月27日

資料の要求
・高山市教育委員会点検評価の個票

1月20日

委員会の開催
・高山市農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想の見直しについて
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について
・学校耐震化終了後の教育環境の整備について
・市民意見等を考慮した政策課題の設定及び重点調査項目の決定ほか

2月10日

委員会の開催
・中心市街地活性化に関すること(中心市街地活性化と公共交通)
・学校施設及び教育財産に関すること(スクールバスと公共交通)
・景気対策について(理事者に要望)

2月21日

委員会の開催
・高山市地産地消推進計画の策定について
・高山市酪農・肉用牛生産近代化計画について
・プレミアム付き商品券事業の結果について
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について
・学校耐震化終了後の教育環境の整備について ほか

2月23日

現地調査の実施
・教育委員会の開催状況の調査

2月27日

委員長、総務企画委員会に出席
・公共交通体系に係る文教経済委員の意見の報告

3月 9日

自主研究会の開催
・重点調査事項等の予算編成状況のチェック

3月13日

委員会の開催
・産業振興基本条例制定後の地元企業等の振興策について〔政策提言(産業経済政策の展開について、高山市公設卸売市場について)の協議、決定〕
・学校耐震化終了後の教育環境の整備について(現地調査のまとめ)

3月29日

政策討論会
・討論テーマの提出(産業経済政策の展開について、高山市公設卸売市場について)

委員会開催
・政策提言の修正

4月12日

市長への政策提言の実施
・産業経済政策の展開について、高山市公設卸売市場について

4月18日

委員会開催
・引継書について協議、決定

4月21日

議員研修会(企画:文教経済委員会)
・「飛騨高山のこれからのまちづくりについて」
講師:西村幸夫(東京大学副学長、東京大学先端科学技術研究センター教授

5月8日 委員会開催
・プレミアム商品券の発行について
    予定