平成27年5月臨時会:議長就任挨拶と議長選挙所信表明
平成27年5月11日:議長就任あいさつで申しあげたこと
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 只今、議長に当選の告知をしていただきました。先程も所信表明会の中で申しあげました。できるだけ私どもは議会基本条例を、自分たちの手で定めた条例であります、これを一つの大きな規範として市民の皆様の福利の増進の為、一生懸命二元代表制の一翼を担う議会としての充実を図っていくことがこれからの課題でもあると思います。
 議会基本条例制定後の4年間、大変議会の皆さん努力をされまして大きな世間からの評価も得ています。議会改革度調査では全国3位という様な非常に大きな評価をいただきましたけれども、これは議会の決定プロセスをまず「見える化」した、議会の決定プロセスの改善に我々は努力したという事ではないかと思っています。
 まだまだこの4年間で明らかになったことが幾つかございます。
 決定内容にもう少し踏み込んで、その決定内容を改善できるところまで議会は努力して、理事者の皆様行政のみなさん方と一緒になって明るい高山市、成長できる高山市、作っていく原動力になるべきではないかと思っています。
 議長という職責を担う事となりましたけれども、議長一人が議会を引っ張っていけるものではありません。議員皆様の活発なご意見を引き出せるような議会運営、市民の皆様にとりましてもわかりやすい理性ある議会運営、そうしたものに努力させていただきたいと思います。
 
 今後とも議員諸兄のご協力をお願い申し上げまして御礼とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
 理事者の皆様にもお願い申し上げます。今回議長の職責を担う事となっておりますけれども、あくまでも二元代表制の一翼を担う議会の代表として、公正公明な議会運営に努めるつもりでございます。どうかその点をご理解いただきましてご協力いただきますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
平成27年5月11日:議長選挙に関する所信表明
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 おはようございます。議長選挙に立候補させていただいております中田清介でございます。お時間をいただきましたので少しだけ議会運営に関すること、議会全般に関すること所信を述べさせていただきたいと思います。
 高山市議会は前任期の4年間を通じて、議会基本条例に基づく開かれた議会、討議する議会、そうしたものを実践して参りました。皆様ご承知の様に非常に世間からは高い評価を受けるまでに成長して参りました。前年度議会改革のランクでは全国3位という評価を受けました。これは1位の四日市市が人口20万人以上の大都市、2位の会津若松市が10万から20万人の都市、その中での1位のランクの位置づけでありました。高山市は人口10万人以下の地方自治体の議会としてのランクでは1位、これはくしくもくしくも全国で3位というランク付けの根拠となったという事は皆様ご承知のとおりでございます。
 その中で評価をいただきました点につきましては、議会基本条例に基づく政策形成サイクル等を着実に実践をしてきていた。そしてそれに基づく政策提言を積極的に行ったという様なことが評価をされたものと思っております。
 その基となっておりますのは、何と言いましても市民の皆様のご意見を吸い上げて市政に結びつける市民意見交換会に、非常に沢山の市民の皆様がご出席いただき、我々とともに市政に関する思いを共有できたのかなと思っております。
 そうした中におきましては、我々が目指しているところが全部叶えられたわけではなく、プロセスの一つとして一歩一歩着実に進めてきたというところもあったかというふうに思います。
 ただし4年間の実績の中では、少し我々が手の届かなかったところが幾つかあると思っています。今一度原点に立ち返り議会の姿を「見える化」し、「見せる化」し、「話せる化」を推進する、そうした事に努力をしてまいりたいと思います。
 この3つの中では、それぞれ我々が到達できなかった問題がそれぞれ一つづつあると思っています。
 まず「見える化」、こうした中では今私どもは議会の決定プロセスだけは着実に見える化をし、そのプロセスを公開することによって市民の皆様の政治参加というものに門戸を開いてきました。けれどもただ議会の姿だけを,決定プロセスだけを見せるのではなく、今度は非常に大きな政策課題の中身を見える化をして、その連携連動に努力をして市民とその問題を共有して,その課題克服に励むといった姿勢が要求されているというふうに思っています。
 その為の第一歩としては議員間討議というものを位置付けて、議会基本条例でも3か所で「議員間討議を進め合意形成をする」という表現をしておりますけど、今一歩少しこの4年間見ておりまして、手の届かなかったところは議員間討議の位置づけではなかったかと思います。これを工夫してもう少しわかるようにすることも必要じゃないかと思っています。工夫が必要じゃないかと思っております。
 もう一点が「見せる化」を図ってまいりましたけれども、その結果としての評価と検証の段階いまだ実施に至っておりません。これは前期の議会運営委員会で、非常に時間をかけて揉んでいただいた問題ですけれども、今年度は新しい期のスタートとしてこれを実行に移す時と思っております。これを着実に実行できるような体制に努力して参りたいと思っております。
 もう一つが「話せる化」の推進という事がございます。高山市(議会)は地域別意見交換会、それに加えて分野別意見交換会というものを重ねまして、八次総の基礎調査、そうした面で非常に役立ててきていると思っています。こうした話せる化の問題につきましては、今一つ少しマンネリ化してきておるのではないかと思われる点が(あり)、(それが)地域別意見交換会なのではないかというふうに思います。非常に分野別が盛んになりましたのでその陰に隠れるような存在になっておりますけど、実はこれを細分化してもう少し市民の意見、地域の意見を吸い上げることによって政策課題を拾い上げる。その必要もあるのではないかと思います。
 昨今読みました本では、「よくおいでくださいました」ではない、「こちらから積極的にお伺いします」。それが市民意見交換会のあるべき姿ではないかという様なことも読ませていただきました。
 そういったことで、本年はその分野で皆さんの英知を集めて改革に取り組めれば良いのかなと思っております。
 議長は、4つの大権(権限)をもって議会運営に責任を持つという事になっています。議会代表権、議事整理券、秩序維持権、事務統理権、そうしたものは議会が一緒の方向に進むことによって、議長がその大権を振るうのではなく、皆さんと一緒になって議会運営を重ねていくという基になるのではないかと思っています。
一生懸命努力させていただきたいと思います。
 政策課題につきましては、それぞれの常任委員会の政策形成サイクルがこれまでにも回っております。そちらの方にお任せするという事にいたしまして、議会運営の方針だけ3つの方針で向かっていきたいと思っています。よろしくお願い申し上げます。