平成24年3月議会;清介の一般質問
私的な反訳による速報です。正確には議事録でご確認下さい。わかりにくい表現等には括弧で注を付けています。
通告内容
1.中心市街地の交通体系とまちづくりについて
  (ア)自家用車による観光客の受け止め方と循環型公共交通
     ・拠点駐車場と「まちなみバス」について
  (イ)施設振興公社による駐車場管理から民間委託への転換、並びに循環型公共交通
     ・民間化によるまちづくりへの再投資と活性化について
  (ウ)中橋を中心としたトランジットモール化について
     ・中低層のまちなみの維持と歩行空間の充実、並びにその波及効果
  (エ)高付加価値のまちづくりと公共交通並びに都心商業
     ・こうした課題を総合調整できる庁内体制は確立できるのか
2.北陸新幹線2014年開業を見据えた鉄道交通の課題
  (ア)東京−富山間2時間10分での営業と高山線の接続・増便等について
     ・JR東海、JR西日本への要望活動は具体化しているのか
     ・飛騨圏域の自治体間や各種団体との連携での要望活動は調整できているのか
  (イ)首都圏との時間短縮と関西圏へも時間短縮の可能性
     ・バス交通との相乗効果など経済効果の予測や対応を研究されているのか
3.鍛冶橋、筏橋、中橋の修理と耐震補強について
  (ア)欄干修理についての市民の感想と工法についての不満
  (イ)今後中橋についてはどのように対応されるのか
  (ウ)耐震補強についてはどのように説明されているのか
中田清介)昨日からいろいろな市政にかかわる問題、それぞれに議員の側も質問を推考し質問方法にも工夫を重ねて質問をされております。大変今朝ほどの松山議員の指摘にありましたように高山市大きな転換点に立っておる、一つには高山市の就業構造一つとってみても、それにまつわる仕事をどう整えて何で稼ぎ何で雇用を守っていくか、この点につきましても大きな転換点にあると思っています。今回交通に関することだけで質問をまとめてみました。高山市を取り巻く交通環境、これからもっともっと変わっていく。いっとき下呂市が陥りましたような交通の問題からまちづくりを外せないというところにも我々立ち入らざるを得ないと認識しております。1として中心市街地の交通体系とまちづくりについて。これにつきましては少し文教経済(委員会)にかかわる中心市街地の問題も含んでおりますけれども、基本的には都心の私ども高山市の特殊性として、商業活動の場並びに観光の資源を併せて共有する部分が高山市のまちなか中心市街地でありますので、ここを活性化させてどのように今後の持続性ある観光都市としての道を切り開いていくか、こういうことに関しては都市整備の問題非常に大きな問題を抱えておると認識しております。特に20世紀型の都心商業のあり方から21世紀の都心商業のあり方、商業空間のあり方は非常に大きな転換を迫られている。今までのような物販中心の商業施設の考え方から、サービス産業重視の都心商業こういったものが(内容として)転換が大きく迫られておりますし、いままでのリーマンショックそれに先立つ大きな経済の変動の中では、高付加価値の商業空間を作ることそれの前提としての都市空間を整備する並びにそれに纏わる公共交通の問題。三位一体の問題でどれ一つをとっても切り離せない問題であるということが言われております。高付加価値のまちづくりとは何だというようなことも少し読ませていただきましたけれども、サービス中心の業種におきましては、粗利率が高い業種は経済変動の中でもサービス産業だけだと言われております。特にサービス産業が粗利率で80%内外こういった統計が(出ていましたが)、経済変動を通じてますます大きく位置づけられて85%程度まで上向いている。サービス産業といいますと皆さんちょっと考えて頂いても女性のパーマネント、ま、パーマとは言いませんね今、美容関係、理容関係、それから製造小売りというような考え方をすればケーキ屋さん、パン屋さん、そういった類の粗利の高い業種、それから花屋さん、生活を彩るような産業の分野(は)、非常に高い利率を誇っておられます。従来の物販の平均粗利率は35%ということから考えてみますと、これからはそういった高い粗利率を持った、高付加価値の(業種の)皆さんを都心に集中させること、こうした政策をどうやって整えていくかそういうことが求められていると言われております。その前提としては中低層の(ここにも掲げておりますけれども)まちなみを維持、都心における再開発ではなく中低層のまちなみを維持する中で、そういう(業種の)人たちを呼び込む事、これがこれからのまちづくりの基本である。そうした意味ではもっともっとそう言った政策を進めていかねばならないということで、(質問の)@として取り上げさせて頂いています。一つには官の限界、民の可能性、こうしたことも少し述べさせて頂きたいと思います。Aとしましては北陸新幹線の問題。もう開業が間近に迫っております。北陸各県ではもう、そうしたことの準備おさおさ怠りなく、周遊観光のルートの選定、それから割引観光の料金設定等にも活動を始められておるというようなこともありますので、この辺についてもお聞きをしたいというつもりでおります。3番目としましては少し身近な事例としての3つの橋の改修、これに伴う市民意見の代弁をさせて頂きたいと思っております。
1といたしまして中心市街地の交通体系とまちづくりについて、(ア)、自家用車による観光客の受け止め方と循環型公共交通。(イ)拠点駐車場とまちなみバスについてと通告致しております。
現在実証運航中であります公共交通の中で、長い間の懸案でありました循環型のまちなみバスを運行して頂いております。私は従来からその必要性をお願いして参りましたので、大変うれしいニュースとして受け入れましたし、自分でも何回か乗らせて頂いております。まちなかをまちなみバスが通るたびにその乗車客数を拾ってみるくらいの関心で(を持って)対応しておりますけれども、この間行政でも(議会の)総務委員会でもその乗車率をどうやったら高めれるかのといった議論がなされておると聞いております。乗車率を高めることが公共交通としての維持を可能にし、それから公共交通としての最大のポイントはやはり運行回数のアップと出来るだけダイレクトな路線で運行距離(発言では回数といってしまっています)を減らす事が課題になっていると思っています。先日熊本県人吉地区の公共交通の調査に会派で行って参りましたが、そこでもやはり言われることはこの公共交通の維持に関する最大課題は、市民の皆様に年間3回以上乗って頂ければなんとかそれをこのまま維持をしていける。税金を投入してもそうしたことの利便性も向上できるし、なんとか(国の)補助金のカットによる廃止といったことを考えなくても維持していけるとご指摘になられておりました。総務委員会の調査結果を見ましても、だいたい高山市におきましても対象地域の皆さん3回の乗車回数を数えて頂ければ、何とかそれを維持し発展させていける可能性もあるというような報告も見させて頂きました。ただのらマイカーと違ってまちなみバスの位置づけというのは、行政では、まだしっかりとしたこうした方面で運行を維持していくというようなことを位置づけておられるのか、私には疑問に思うところもございますが、一般的に考えてまちなみバスの受け止められる乗客、一つにはどこの観光地でもそうでありますが自家用車でお見えになったお客様、JRでお見えになったお客様、観光バスでお見えになったお客様方に、出来るだけ拠点駐車場を中心として循環型バスに乗り換えて頂いてその利便性を享受して頂く中でそうしたまちなか観光といったものを高めていきたい、と言われているんだと思っております。(過去に)何遍も登壇致しまして松江(市)の例とか、当初からやっておられる神戸のシテイループの例とか申し上げましたけれども、そういった類の乗客の受け止め方(が一つ)。
それからもう一点は地域の足としての活用。今言われております。経済産業省でも今力を入れております政策の中に、買い物難民に対する考え方、こうしたものを公共交通の中で何とか活かしていけないか。その他の対策もどういった方法があるのか、そういうことを投げかけておりますけれども、この二つが私どもが公共交通に関する問題点として上げる中では、二つながら対応していかなければならない問題ではないかと思っております。
そこで拠点駐車場とまちなみバスについて、ここではやはり一つの局面として、自家用車でお見えになった観光客の皆さんを拠点駐車場で乗り換えていただいて、まちなみバスの利便性、それから運行回数を増やすことによる時間的短縮そうしたものを享受して頂けるような整備。そういった方向で考えていくべきではないかと思います。古くは高山市はウオーキングシテイ構想を高山市内にかけ、合併によりその構想を支所地域にまで広げる事によって、歩いて楽しめるエリアを広げていくというようなことも標榜されておりました。今時代が違っておりますけど、そういった一連の政策の流から考えれば、拠点駐車場の活用と循環型まちなみバスの活用という問題については、大いにそういった点で再考の余地があるんじゃないかと(考えます)。今までそういったことの啓発、それから宣伝、利便性のアップ、エージェントへの宣伝も含めて取り組まれておらなかった。こうした点まちなみバスについては企画の方、駐車場管理については維持課の方という縦割りもある。その限界もどこかで出てくるんじゃないかと言うことで少し取り上げさせていただいております。この点について見解を伺いたいと思います。
(イ)として施設振興公社による駐車場管理から民間委託への転換、並びに循環型公共交通の委託というふうに述べさせて頂いております。副題として民間化によるまちづくりへの再投資と活性化についてといたしております。私は11月に出石のまちづくりについて、収益の上がるまちづくりについて視察をし講習を受けて参りました。先日も申し上げたところでありますが、民間会社がまちづくりに参加をして収益を上げて納税をし、出資者に配当をして内部留保を蓄えて、民間によるまちづくりへの再投資をしている。こういった関係を見て参りましたが、非常にそこには経営感覚、それからマーケティングの面、マーケティング戦略をきちんと受け止められるような組織(作りをし)、そしてその中には有為な職員を民間職員として雇用をしている。その中でネットワークを広げて各種の事業展開に乗り出している。こういった感覚、これからは高山市の取るべき方向性の一つであると思っています。まちなかの拠点駐車場幾つかございますが、今後駅西地区を含めて整備は予定されるものと思っています。そうしたものを南、北、西の拠点として自家用車による観光の皆さんを受け止める。そういった中でまちなみバスの利便性に乗り変えて頂という様な宣伝をしていく、そして利便性をもっともっと大きく宣伝をしていく、そして(駐車場とバスが)連動することによる収益性を確保していくということにつきましては、いっては悪いですけどお役所で出来る話じゃない。民間の知恵とマーケティング力、努力でその可能性が出てくると思っています。施設振興公社について何の恨みもございませんけれども、高山市観光の拠点、大変良い立地の中で営業を続けられることを指定管理(制度)で受けられておりまして、それぞれ収益も上げられてそれをまとめて高山市にそれを(収益を)寄付される。それは単に寄付されるだけである。民間の活力を使えばそこから新たな再投資(を自ら行い)、雇用の場を作っていく、そういう可能性がこれから出てくる。そういう事にも繋がると思っております。そういった考え方出来ると私は思っておりますけれども、民間化によるまちづくりへの再投資について少し伺っておきたいと思います。一回目の質問といたします。
桜枝企画管理部長)それでは中心市街地の交通体系ということで、まちなみバスを交えた考え方についてお答えをさせて頂きたいと思います。周辺部の駐車場に駐車をされましてまちなかを歩いて、もしくはまちなみバスなど公共交通を利用して移動されるということは、市街地への観光車両の進入を抑制するなど一定の効果があると考えております。従いましてまちなみバスの運行ルートにつきましては不動橋駐車場、天満駐車場、空町駐車場そして駅西駐車場等こうした主要な駐車場の付近にバス停を設置致しまして、自家用車での観光客に対して中心市街地内での移動の利便性を高めたところでございます。勿論議員お話のとおり地域の市民の皆さんの移動の足の確保ということもその中の関連に含めさせて頂いております。まちなみバスの利用向上という点につきましては、総合観光パンフレットでございますとか、ホームページの駐車場案内のページにも駐車場から最寄りのバス停を掲載致しまして周知を図っており、利用者の増加に向けて取り組んでいるところでございます。数値的なことをお話しさせて頂きますけれども、2月ですね、利用者数の集計が事業者の方から届いております。これによりますと2月のまちなみバスの利用者数は3,538人ということで、実は今まで一番多かったのは8月の3,992人が一番多かったわけですけれども、それに次いだ数値(ということです)。これはのらマイカー自体が2月だんだん増えてきておりますので、こうした推移を見ましても徐々にではございますが市民にこうした利用も浸透していっているのではないかというような感触を盛っているところでございます。今後につきましても、駐車場の活用と連携しましたまちなみバスの利用促進を図るために、拠点駐車場への案内神庭の設置ですとか、中心市街地の商店街の皆さんや運行事業者との連携によるイベントの展開等、ピーアールにも努めて参りたいと考えているところでございます。
栃原基盤整備部長)私の方から市の駐車場管理につきましてお答えをさせて頂きます。現在の指定管理者であります高山市施設振興公社につきましては、施設の運営に問題なく管理をして頂いておるという風に考えておりまして、今現在民間への委託ということは考えておりませんのでお願い致します。
小瀬商工観光部長)民間化によりますまちづくりへの再投資と活性化についてでございますけれども、これらの再投資すべき事業と内容、事業推進の手法、当該事業に再投資することなどによる効果や課題の抽出や解消に十分努めなければならないと考えております。 しかしながら民間の柔軟な発想や活力を取り組んでのまちづくりが可能となるよう、今後も検討して参りたいと考えております。
西倉副市長)今ほどご質問あった内ですね、施設振興公社の駐車場管理のお話がございました。本来施設振興公社の設立の目的としましては、公設の施設の適正管理さらに高齢者雇用の場の確保というものがございますので、この立場ではしっかりと管理をやって頂いておると考えておりますので、今ご提案といいますかお話の民営化に移せという話でございますが、高山市も今まちづくり会社を立ち上げてそちらの活動自体がまだまだ目に見えたものになっておりませんので、そちらの方の方策をまず考えていくべきだと思っています。
中田清介)設立の問題からしたら何の問題もない、当然のことでしてその先の都市経営とか持続可能性そうしたことを考える時、一歩進んでそうしたことを取り入れていく必要性があるのではないか。今副市長おっしゃったようにまちづくり会社休眠中です。そうしたところが一本立ちできるような方法としては今良い素材としての循環型交通と駐車場経営。こうしたものを組み合わせながら
まちづくりの受け手はNPOその他、国でもいろいろな形で新しい公共というような政策を進めておりますので、私はそうした考え方(民間化)あってもいいのかなと思っております。また総務委員会の調査内容を見ましても現状の税金投入の中にあって唯一採算性が可能性があるのは循環型のまちなみバスであるというようなことも聞いております。そうした中にあってはもう少し幅広い都市経営というような感覚の中で、先程も申し上げました高付加価値のまちづくりの中におけるその前提としての歩いて楽しめるまちづくり、公共空間の形成そうしたものに役立てれる可能性があるということで提案させて頂いております。今後まだまだその前提となる条件が整った訳ではありませんので、研究課題として今後位置づけて頂ける。そういうことがあればありがたいなと思っております。先程申し上げました。官の限界、民の可能性ということから考えれば役所の中どうしても縦割りで動いております。十分その連携は取っておるといわれておっても、まだまだそうしたところ欠点ばかりが目立つ様に思っておりますので、今後についてはご一考を願いたいと思います。
 (ウ)と(エと致しまして今申し上げた様な、高付加価値のまちづくりと公共交通並びに都心商業、中橋を中心としたトランジットモール化についてと通告致しております。循環型のまちなみバスの本数を増やし目的別に路線をもう少し設定する中にあっては、トランジットモール化大変重要な位置づけで我々に迫ってくると思っています。最初のとっかかりは、観光バスを中橋を渡らせて神明駐車場まで入れるのか、現状でも歩車共存というよりは入り乱れて中橋の上を渡っている中で、交通事故の問題それから中低層のまちなみを守る中での都心の活性化をどう位置づけていくのかという観点からいえば、後で申し上げますけれども中橋の修理に併せたような時期に、こうしたトランジットモール化の議論もしたらどうかという話(議論)は数年前からあったと思っています。大変交通体系の問題は利害が輻輳しますので、一長一短にそれらを解きほぐせる問題ではありませんけれども、今後の市長申されました海外戦略、観光のみさんをお受けする高山の都心のまちなみ観光、その前提となる賑わいを付ける都心商業の組み立て方、こういう事を考えますとバス交通そのところから少しはいっていきながら、トランジットモール化(の)こういう議論も必要ではないかと思っています。この2点先程申し上げました5つの問題複雑に絡み合っている問題であります。この辺の所トランジットモール化も含めまして、どのような御見解があるのか伺っておきたいと思います。
栃原基盤整備部長)只今ご質問のありましたトランジットモール化につきましてお答えをいたします。既存のまちなみ景観を保存することや、安全で快適に散策できる空間を設けることによって、賑わいのあるまちづくりを推進できると考えているところでございます。市長の約束の一つでございます伝統文化を守り次代へ継承しますに繋がる、伝統的建造物群にふさわしいうるおい、落ち着きを取り戻すため、古い町並み界隈における車両進入規制による歩行空間の創出に取り組みます。にあるとおり、車両の進入規制を行うことによりましてこのようなまちづくりが出来るものと考えております。現在どのような具体の施策がこの地区に適合しているのかを調査検討しているところでございます。今後関係部署と協議を進めた後、地元町内会でありますとか関係団体とも協議を進めさせて頂きたいと考えておりますし、またこのことによりまして周辺地域にも影響がある事にもなりますので、その地域の皆様とも協議をさせて頂く必要があると思っております。年次計画は定めてはおりませんが、実施にあたりましては関係する皆様と十分な協議をいたしまして、合意形成を図ることが必要と考えております。
中田清介)時間はかかるんですけれも、今後の観光都市高山にとっては欠かせぬ課題であると思っておりますし、このことなくして活力あるまちづくりできていかないと思います。先程も申し上げました、20世紀型の都心のあり方、集積のあり方、21世紀型のサービスを中心としたような商業集積のあり方、(今後)非常に問われる問題であります。新しい若い人たちの力を、そうした地域に貼り付けようといったところも大事な観点でありますし、今後UIJターン等の制度もありますけれども、まずは商業部門に関しては、初期投資を抑えそのリスクはまちづくりの中で行政が担ってやる、そうした考え方もこれから非常に必要になってくると思っています。20万都市、50万都市における様な都心の再開発では、初期投資、商業者の初期投資はたぶんに家賃設定ということになります、こうしたものが押さえられる中で若者の力がまちづくりに活かせる。そういった観点もあります。こうしたことの内容からいえば中低層のまちなみを保存することによって出店しやすい。そういった事も言われておりますので是非このことを念頭に置いて庁内調整を図って頂きたいと思います。何時も言いますけれども、都市整備の問題と商業、観光の問題毎回毎回持ち出しておりますけど、この連携(は重要であり)中心市街地活性化対策室だけできちんと取っていけるのか、まちの基本方針の定め方これはやはり企画(管理部)の方でも担わなければならない調整課題でもあろうと思いますけれども、こうした三つの問題が重なるとき、公共交通もそうですが、高付加価値の都心商業を形成する、それにふさわしい都市空間を整備するこういったことについて企画調整できるような体制にあるのか一つだけお伺いをしてきます。
 2番目として北陸新幹線2014年の開業を見据えた課題と通告をしております。(ア)として東京富山間2時間10分での営業と高山線の接続・増便などについて、JR東海、JR西日本への要望活動は具体化しているのか、飛騨圏域の自治体間や各種団体との連携での要望活動は調整できているのか。(イ)として首都圏との時間短縮と関西圏へも時間短縮の可能性も伝えられています。バス交通との相乗効果など経済効果の予測や対応を研究されているのかという点についてお聞きをしたいと思います。(ア)としてきている点についてはもう皆様おわかりのことばかりであると思っています。東京金沢間2時間30分というような設定も、今後の整備方針の中での採算性を探るということで国交省から発表されておりますけど、その辺のところやはりどのような対応をされるのかについてお伺いをしたいと思います。特に高山線(は)県境でJR西日本と東海との接点というふうになっており、大変接続の問題それから便数、非常に現状では課題があるといわれております。特に飛騨圏域でも飛騨市の皆さん、このことについてもっと合併時にこうしたことを要望しておくべきだったと、地域の課題としても非常に深刻に思っていると言ったこと私の方へも伝えて頂いております。飛騨圏域の自治体や各種団体との連携の中での要望活動、現在でもなされているのか今後も続けられるのか、こうしたことも伺っておきたいと思います。
(イ)として首都圏との時間短縮と関西圏へも時間短縮の可能性としております。先日ネットで見ておりますと金沢から敦賀以南(現場では以北と言っています)はなんとか秋田新幹線方式で繋ぎたいということで、在来線を通すといったことが検討されているようですが、それにしても関西圏から金沢まで1時間10分というような計算も出ております。そうしますと高山市としましては首都圏それから関西圏、JR東海を使っての名古屋までの新幹線よりは、非常に時間的短縮が可能になるというようなことも考えられるのではないかと思います。特に山岳観光(は)富山からの直行で奥飛騨、新穂高、平湯方面へ入ってアルプス観光等につかれる。そういうような時間的問題を見ましても、かなりの可能性が出てくる。私どもの今後の海外戦略、それから国内の観光戦略についても非常に大きな展望が開ける。そういう可能性を持っております。特に高岡市などは我がまちは今後の能登・飛騨方面、能・飛の玄関口、奥能登飛騨の玄関口であるというようなことで、北陸新幹線とそれを拠点としたバス交通、これはどこも一緒ですけれども力を入れるという宣言をしてみえます。そうしたものの可能性もありますので、バス交通との相乗効果など経済効果の予測や対応など研究されておられるのか、お聞きをしておきたいと思います。
桜枝企画管理部長)最初に庁内の総合調整体制というところからお答えをさせて頂きたいと思います。今の中心市街地の活性化にかかる課題につきましては、議員もご承知のとおり平成21年度に中心市街地活性化推進室を設置をいたしまして、活性化に関します施策の立案推進と共に、地域の皆さんや関係機関と話し合い調整していくという役目を担わせたところでございます。こうした中心市街地の課題につきましては、お話のとおり単に商工業だけでなく都市空間、交通体系あるいは人口高年齢化というような様々な分野にも関連する課題であるというように認識しております。従いまして庁内にですね中心市街地活性化会議、これは商工観光部が所管をしておりますが、これを設置致しまして関係所管部長が集まりましてメンバーとなりまして、活性化基本計画に基づく活性化の為の施策につきまして、各部局の調整を行う体制としているところでございます。
 それから北陸新幹線を見据えました陳情要望の関係でございますけれども、高山本線の輸送力強化に向けまして、高山市や富山市など高山本線沿線の自治体をはじめといたします商工界、それから観光協会など52の団体が構成しております高山本線強化促進同盟会を結成致しまして、JR東海及びJR西日本に対しまして、平成21年度から富山高山間の増便と所要時間の短縮を要望しております。今年度につきましては本年1月24日にJR東海本社、2月8日にJR西日本金沢支社におきまして要望活動を行って参りました。
各種団体からの要望の調整につきましては、事務局でございます岐阜県、富山県で行っているところでございます。現在の所残念ながら要望の主旨の増便、時間短縮というところは実現しておりませんけれども、今後もそれぞれJR東海及びJR西日本対しまして、強く要望をして参りたいと考えているところでございます。
小瀬商工観光部長)北陸新幹線の開通によります、移動時間の短縮に対する高山市の対応や研究についてございますけれども、北陸新幹線が開通によりまして、首都圏から東海道経由で高山へ入る時間よりも30分程度短縮されるという事で伺っております。多くの誘客に繋がるものと期待されるところでございまして、これを見越しまして関係致します交通事業者や、金沢・富山圏の周辺自治体との連携を拡大させ、周遊観光の充実により経済効果を高めたいと考えているところでございます。具体的には平成22年度に設立をいたしました富山県西部と飛騨地域の自治体や観光関連団体で組織致します、越中飛騨観光圏協議会に高山市も加入致しておりまして、北陸新幹線開業後を見越しました2次交通の拡充を目指しておりまして、新年度には北陸新幹線開業を見据え参、加自治体や北陸・地元バス事業者と合同で実施致します、バスの運行実験なども予定しているところでございます。又金沢方面からの二次交通につきましても、既存の高速バスの現状とニーズを踏まえながら、増便やルート変更等交通事業者や関係自治体と研究を始めたところでございます。新幹線整備に伴います大都市圏との移動時間の短縮は、高山市に取りましても大きな経済効果得をもたらすものと考えておりますので、引き続き関係者と連携強化を図り情報収集に注力して参りたいと思います。
中田清介)それぞれお答え頂きました。大変これからの課題私どもが寄って立つところは、私ども(文教経済)委員会でも調査をしておりますけれども、就業構造それから就業形態からいいましても観光という命題、ひとつには飛騨地方の商業の中心地それが中心市街地では(重ね)あわさりながらまちなみ観光、それから魅力ある高付加価値のあるサービス商業への呼び込み、そうしたものが一緒になって高山の魅力を発信していける。そう確信をしておりますので、是非とも連携を取りながらそれぞれの分野での強みを活かしながら、誘客にまた交通体系の整備に、低層構造のまちづくりに努力をして頂きたいと思っております。
 3といたしまして鍛冶橋、筏橋、中橋の修理と耐震補強についてと通告致しております。昨年末より順次鍛冶橋、筏橋、今後に中橋と修理が進むといった様に認識をしております。先日もその(ア)として述べております欄干修理における市民の感想と工法の不満という様なことを書いておりますけれども、良くなったけれどもあれで良いのか、叩くとぼんぼんと音がするぞと、そういう整備で高山市の中心部の観光資源としての3つの橋、今後あの方式で中橋も整備していくのかというようなご不満を私の方まで、4人の皆様からお聞きをいたしました。その他地域でも心配をいたしております。遡ってみれば数年前県からそうした整備の方針につきましては、私どもの地元には(説明は)ありました。(しかし)内容を深くそういった工法でなさるといったことは、まだ余り聞いておりませんでしたので、こういう事をお伝えさせて頂きまして今までの経過はどうであったか、それから中橋についてはどのように対応されるのかということもお聞きをしておきたいと思います。それから耐震補強につきましては、非常に高山市(は)市道に架かる橋としまして969橋あるというようなお話を聞いております。順次今後耐用年数が過ぎたところから(掛け替えや)耐震補強それらの整備に入っていくという方針でありますけど、市内の一番目立つ3つの橋、外観は綺麗になってみた目にも良くなりました。特に筏橋などは私子供の頃に育った思い出にあるようなアーチ状を取り入れて頂きまして、非常に良くなったと思いますけどそのことと耐震補強についての考え方伺っておきたいと思います。
田口基盤整備部参事)宮川にかかります3橋の修理と耐震補強についてお答えをさせて頂きます。鍛冶橋、筏橋の欄干工事につきましては今回の修理を行うにあたりまして、道路管理者の岐阜県におきまして、近隣の町内会、まちなみ保存会、商店街振興組合等によりまして組織致します景観検討委員会が設けられました。委員会におきましては橋の構造上の中で、欄干に必要とされます強度基準を守りながら、昔の橋の雰囲気を醸し出すようまた現在の雰囲気を損なわないよう検討が重ねられまして、最善ものが採用されたものと考えております。次ぎに耐震補強につきましては鍛冶橋と筏橋が岐阜県の耐震対策要領に従って対策が完了致しました。ただし耐震補強についての交渉は行っていないと聞いております。次ぎに中橋につきましては高山市が管理をしておりまして、耐震対策工事や欄干を含めます修繕工事につきましては、昨年公開致しました高山市橋梁長寿命化修繕計画に基づきまして、平成25年度工事着手を目標に現在作業を進めているところでございます。特にこの橋につきましては高山市の顔としても大変重要な橋でございますので、意匠や俯瞰などに最大限配慮しながら整備をして参ります。
中田清介)ご説明頂きまして、これまでの経過これからの中橋の方針よく理解させて頂きました。特に中橋は欄干等も桁もそうでありますけど、橋脚が心配であるという声は10数年前から聞かされておりまして、心配をしております。そうした基準に沿ってきちんと手入れをして頂きたいと思います。最後に市長にお伺いをしておきますけど、今申し上げましたような都心形成の考え方、今後の高山市のあるべき姿の中では、大変重要な位置づけになると思います。大変海外戦略を設定されて、海外のお客様を迎えるにあたっても、やはり賑わいとそこに生活のにおいのないまちなみ観光はあり得ないと思っております。その中で中低層のまちづくりということは、伝建地区以外にもっともっと広げていく必要性があるんじゃないかと思っています。商店街ということだけで今若者が入って来るということはありませんので高付加価値のまちづくりというものを、サービスの(質の)高いまちへ、意識の高い消費者の皆さんをお迎えするということも大切な視点であると思っています。中橋改修に伴うようなトランジットモール化という考え方について、市長の考えを伺っておきたいと思います。
國島市長)中心商店街並びに市街地の形成を考える場合考えておかなければならないのが、地域で稼いだお金がいわゆる外資によって地域外に持って行ってしまわれるという現実を、なんとか見直していく必要があるだろう。その為にやはり中心市街地の中における、地元住民が経営するいわゆる商店なり企業が存在することが大事であるというふうにまず押さえなければならないと思います。次ぎに押さえなければならないのは、人なぜそこに住むのかなぜ経営を始めようとするのか原点を探ってみますと、そこにある意味で言うステータスというようなものが大きく作用してくると思います。
 単順に経済的な理論だけでそこに進出しようと、あるいはそこで自分の人生の一断面を過ごそうとする場合には、やはりそこで住むということについての意義や自分の満足感、ステータスというようなものが必要となってくるだろう。そういう意味においてのまちの顔作りというようなものは、これは重要な事であると思います。それは単に観光とか商工とかいうことばかりでなく、私は基本的には基盤整備の方の都市計画の問題であるというところに大きく比重が来るものではないかと思っています。それらを統合して、今のお話になられたような中橋というものが今回改修をしなければならない時期を迎えておるというこの契機に、住民の皆さんの広範な意見をお聞きしながら、いかにもそこのところで住み生活しながら商売が出来る、そしてステータスが上がる様なそういう施策を講じていきたいと思っておりますので宜しくお願い致します。