平成16年6月議会質疑及び一般質問
一問一答方式で表示しております。
私的な反訳による速報です。正確には議事録によりご確認下さい。
背景と要点
地域再生計画の合併後の取り扱い、位置づけ、計画実現への取り組みについてただしました。合併後連続する学校建築における木造・木質化への考え方を質すと共に、今後における市民プールの位置づけについてただしました
通告内容
1.高山市地域再生計画について
  ア.合併後の市域における2つの計画の取り扱いについて
  イ.都市再生整備計画との整合性について
  ウ.ソフト面など計画実現への取り組みについて
2.合併を見据えた行政運営について
  ア.木質化・木造化建築と今後の学校建設についての考え方
  イ.市民プールの位置づけについて
質問に先立ちまして、議員の皆様にもこの2月に商工課でまとめられました「高山市商業のあらまし」というものをごらんになったと思っております。この中で高山市の商業に関する指標を私も見せていただきましたが、平成9年11年14年との比較がございました。
 この11年から14年の指数の比較を見てみまして、大変私も内心忸怩たる思いでありますけれど驚きました。この4年間で高山市の卸商業は12.4%の減少、小売り商業におきましては4.6%の減額です。総量でそうした減少ではありますが、中心商店街の落ち込みぶりは何と33%である。このことはそこに住まいする人達にとってみますと、まさに消費が半減しておるという実感を持っております。
 合併に伴う産業振興の問題に取り組んでおりますけれども、実は高山市の足下にもこうした産業振興の問題、大変大きな問題があるという認識で改めてこの数字を見させていただきました。こうした時に、産業再生・地域再生に関する高山市からのご提案がございました。大変タイムリーなものと思っております。
 最初に高山市地域再生計画について質問致します。去る5月14日高山市が内閣官房地域再生推進室に提出されました、地域再生計画についてお聞きいたします。
 私は平成15年12月議会において、合併後の「パーク・アンド・ライドの推進」について質問致しております。
 その中で、ウォーキングシティ構想についても言及したところであります。
その際、合併後の高山市の担う役割とそのまちづくりについて申し上げ、「ウォーキングシティ特区」について提案をさせていただいたところであります。
内容については「交通体系交通機関の問題、水利権の問題、バリアフリーの問題なども一緒に政策の体系上整理をして、歩いて楽しいまちづくり、高山市が今後合併の中で位置づける(高山市の)担う役割を世間に標榜してまちづくりを進めていく、そうした方策も可能ではないか」という内容の提案をさせていただきました。
 今回の地域再生計画のうち、1つの計画はウォーキングシティ構想を国(内閣官房地域再生推進室)へ提出し、今ひとつは、駅周辺やまちづくり全体におけるバリアフリーの問題についても、「誰にもやさしいまちづくり構想」において、一歩進んだ施策を取り入れた、地域再生計画として国へ提出をされています・
 特区提案と言うところまでの踏み込みではないものの、今回地域再生計画として国から認定を受けることは、今後の高山市のまちづくりにとって、大きなプラス要因です。
国の第1次認定を受けることで、高山市のまちづくりの方向性を全国に発信するとともに、合併後のまちづくりにあたっての、高山市としての姿勢、担う役割を明確な形で標榜することになり、高山市の持つ活力を維持しつつ求心力あるまちづくりを発展させるための適切な政策判断と今回の提案を高く評価いたすものであります。
 12月議会で、私が提案したことの意図は、今回の国による認定により、一定程度達成されるものと考えますが、地域再生計画の基本的考え方は、国の担当大臣たる金子一義大臣が述べられているように、地域が自らの知恵と工夫により「地域経済の活性化」をはかり、「地域の雇用の機会創造」につなげていくというところにあると思っております。(要は)今回の申請に伴います認定後の取り組み如何にかかっていると言って差し支えないのではないでしょうか。
今回の計画には具体的数値目標も掲げられた内容となっております。今後6月21日認定の運びと伺っておりますが、高山市が実現に向けてどのように取り組まれるのかについて3つの観点から質問いたしたいと思います。
ア・合併後の市域におる2つの計画の取り扱いについて
 両計画を見させていただく時、合併後の市域においてその位置づけと計画対象については異なる面を持つと認識しています。いいかえればその対象区域の考えです。まずそうした点についての見解を伺っておきたいと思います。
 又、今後合併後に新たに計画を申請し直す必要があるのかの点と、課題によっては今後追加して申請するお考えもあるのかについて伺っておきたいと思います。
この事については、ご承知のように合併後は日本一の面積を持つ自然豊かな新高山市として再出発することになります。合併後の新市建設計画とは別にソフト面においても地域資源を活用した新たなまちづくりの柱が必要となってきます。豊かな自然と伝統文化に根ざした地域再生という考えもそうした面での政策の柱として有効ではないでしょうか。新市としての速やかな一体性の確保や地域の伝統文化等を活かす道につながるものと考えます。この点についての見解を伺います。
次に2点目
イ・都市再生整備計画との整合性について伺います
 三位一体改革の中で創設されましたまちづくり交付金は、当該自治体における「都市再生整備計画」に基づいて実施される事業に、国から交付金が交付される仕組みとなっていると聞いております。今回の地域再生計画の二つの計画には、まちづくり交付金をその財源支援処置として盛り込んでいますが、都市再生整備計画との整合性はどのように考えておられるのか伺っておきたいと思います。この点については細かな箇所付けと数値目標等もあると聞いております、又計画年度については両計画ともH16~H21となっており、高山市第七次総合計画の計画年度と重複する関係にありますので、その取り合いと調整についても伺っておきます。
3点目
ウ・ソフト面などの計画実現への取り組みについて伺っておきたいと思います。
 そうしたことを実現するためにも、今回の地域再生計画を実り多いものとして実現していくためには、計画実現にむけての庁内体制の整備、ソフト面での取り組みが連動していくことが必要であり、行政主体の計画で終わらない体制づくりが必要と考えます。
特に今回の計画は、インフラ整備を通じて間接的に
高山市の主要な産業の柱である観光の底上げをはかると言った面を持っていますので、民間と連動して雇用の場を広げ新たな起業につなげて行かなければならない側面を持っています。こうした面での取り組み方について伺います。
打保企画管理部参事)
 答弁をさせていただきます。よろしくお願いします。
 高山市地域再生計画についてのご質問の内、合併後の市域における2つの計画の取り扱いについてまずお答えします。
 はじめに、合併後の「地域再生計画」の取り扱いのことでございますが、今回の地域再生計画は、高山市の合併方式が編入合併でござい、ますので計画はそのまま新市に引き継がれることになります。このため、市域全体を対象としている「誰にもやさしいまちづくり構想」は合併後の市全体が対象となりますが、「ウオーキングシテイ構想」は、計画自体が現在の高山市の中心市街地を対象としておりますことから、対象地域は現在のままとなります。
 又、合併後新たに計画を申請するのかという件ですが、地域再生計画は今後も第2次以降の認定があると聞いておりますので、合併後の新市における新たな計画につきましては、新市の区域を対象として、新たな内容が出てきた時点で検討を行いたいと考えております。
 この場合には、新市は乗鞍岳や御岳など北アルプスの優れた山岳・森林景観に加え、温泉、祭り、伝統文化、伝統産業、食文化、方言、人情、習慣、風俗等多くの優れた資源を有する個性ある地域となりますので、「地域の個性や資源の継承。活用・連携」をテーマにしたような新たな計画が出来ないか検討を進めたいと考えております。
 次ぎに地域再生計画と都市再生整備計画との整合性についてのご質問でございますが、2つの計画は制度上は別々の計画となります。しかしいずれもまつづくりの目標が達成されるか否かが最大のポイントとされておりまして、より高い効果が発揮されるよう明確なシナリオの基、地域の創意工夫が活かされ、さらにハード事業、ソフト事業を含めた総合的な計画であることなどが求められておりますので、当然、整合の取れた計画とする必要があります。こうしたことから今回の場合は、地域再生計画をベースにして、実施計画のような役割として都市再生整備計画を策定していく考えであります。
 又、第7次総合計画との関係でございますが、計画期間は平静21年までの計画ですので、総合計画の前期基本計画の期間と重なることとなります。2つの地域再生計画「誰にもやさしいまちづくり構想」および「ウオーキングシテオイ構想」共に、今後の高山市のまちづくりの方向性を示したものでありますので、具体的な事業も含めて、これからの総合計画策定作業の中で、基本構想、基本計画、実施計画にそれぞれ位置づけしていくことになると考えております。
 (最後に)ご質問いただきました、ソフト面など計画実現への取り組みについてお答えさせていただきます。
 まず、庁内体制につきましては計画の内容が各部局にわたることから、関係部局と連携を取りながら、全庁的な取り組み体制で計画を推進して参りたいと考えております。
 次ぎに、ソフト面での取り組みにつきましては、今回の計画では「誰にもやさしいまちづくり構想」で、ソフト・ハード両面が包括された条例の制定に取り組むと共に、「ウオーキングシテイ構想」で、観光及び商業振興ビジョンの策定や空き店舗の活用、まちなか活性化イベント、散策ルートの設定を行うなど、ソフト面での取り組みに配慮しているところであります。
 次ぎに取り組みが行政主体に偏るのではないかということですが、地域再生計画のねらいは住民の皆様や民間事業者のニーズを充分に踏まえながら、官民一体となってまちづくりを進めていくことにありますので、行政だけでなく、商工会議所や商店街、町並み保存会などと協力しながら進めているところでございます。
 今後は、NPO法人などとも協力して地域再生計画の実現に向けて取り組んで参りたいと考えておりますので、よろしくお願い致します。
中田清介)
それぞれお答えいただきました。一番目の地域再生計画につきましては各地における地域再生計画が新聞報道等で出てきておりますが、それぞれの持つ地域の課題というものが透けて見えてくる様な気がいたします。特に地域の産業構造の変化に伴う低迷から脱却し、新たな基盤作りを通してどのように地域経済を活性化させるのか、又それに伴い雇用につなげていくか、長びく景気の低迷に苦しむ地方の苦悩が凝縮されているような気がしてなりません。合併後の新高山市においても観光は基幹産業であります。その底上げ無くして高山のまちづくりは成り立ちませんし、観光都市高山における中心市街地の活性化も無いのではないかと思っております。
只今、合併後における課題への取り組み方、上位計画への位置づけなどお聞かせいただきましたが、特に合併後次に続く計画立案等も前向きに考えていきたいという説明でございますので力強く思っております。期待を持って見守りたいと思っています。
今、合併町村においてインタープリターやグリーンツーリズム、五色ヶ原の対応等も新聞紙上でも紹介されております。豊かな自然と共生し自然を生かした新たな視点でのステップアップの機運が出てきている最中でありますので、今お聞かせいただいたような取り組みの中で、全力を挙げて取り組んでいただきたいと思っております。
 只、実際に地域産業地域の再生に向けてどういう波及効果があるのかというようなことも考えてみました。
 今のバリアフリーのまちづくりにおきましては、前回立ち上げられました「シルバー観光ガイド」の様に、多様な観光ガイドサービスこういったものも展開出来ような気がしております。障害者の皆様に対応可能な移送サービス、案内サービス、こうしたことも考えられるのではないかとも思っております。又、IT化をはかった福祉メデイア分野でのサービスもこれも産業再生という意味では地域再生の大きな柱になると思っております。
 ハード面では民間施設のバリアフリー化を通じて、民間の建設需要(今)大変低迷しておりますけれども、代替需要が出てくるとも思っております。又新たなバリアフリー政策に伴います家具製作こうしたものにつきましても新たな機運が出てくる、産業への連動と言ったことがはかられるのではないかと思っております。
 もう一方のウオーキングシテイ構想の面でも、新しい考え方が出来るのではないかと思っております。
今回の計画は、高山市における基幹産業としての観光面で、少し間接的な手法でその活性化を図り雇用の場を増やそうと考えられています。言い換えれば都市インフラの整備を通じて新たな観光の切り口をプラスしていこうという計画と受け止めております。
 特にウオーキングシテイ構想については、歴史・生活文化・景観・建物と言った地域資源の掘り起こしと情報発信と言った面を持ち、横町や坂道といった暮らしの場を新たな起業のチャンスを生み出す資源として活用出来るような一面も持っていると考えております。
そうした意味では、従来からの起業支援策を活用されての政策誘導も必要であると思ってろります。そういう面では先ほどもお答えをいただきましたが、今回の計画が行政主体のインフラ整備で終わらないように、民間との協同作業によるまちづくりとして実行される必要があると考えます。地域が望む地域の将来像を引き出す事も大切であり、従来の町並み保存会やまちづくり団体といった団体の他にも、当該地域の住まいをされている地域住民の皆様と共に地区別のまちづくり協議をきめ細かに実施出来る体制作りも必要なのではないかと考えます。      
いろいろなチャンスを生かした高山市の対応につき、今回(地域再生計画を)提出されました土野市長のお考えを伺っておきたいと思います。
 
土野市長)
 今、ご質問の中にございましたように、地域再生計画の基本となる考え方というのは、地域自らの工夫と知恵を出して「地域経済の活性化」と「地域雇用の創造」を実現していくことにあろうと思っております。
 高山市の場合、この地域再生のためには基幹産業であります「観光」の底上げを図るということが大変重要なことではないかと思っております。
 今回の2つの地域再生計画「誰にもやさしいまちづくり構想」と「ウオーキングシテイ構想」を出させていただいたわけでございます。これは共に観光基盤であります高山のまちのまちづくりと言った面と、同時に市民生活が快適に行われる市民の方にとっても良いまちづくりと言った面も当然あるわけでございます。この「バリヤフリー」や「ウオーキング」等の視点から捉え直し、プラスの要素を加える事を通してより魅力のある高山のまちをつくっていきたいと言うことでございます。このことによりまして市民生活の快適性と観光客の一層の増加、あるいは中心市街地・商店街の活性化が図られること、さらにはその波及効果として新たな雇用の場も創出していけるものと考えているところでございます。
 今お話がございましたように、これらの事業を実施するにあたりましては、いろんなそれぞれの関係の方々と協力しながら進めていかなければならない事業でございます。
そうしなければ上手くいかないといった面もありますので、認定いただいた後には、それらのことを踏まえまして努力して参りたいと思っておりますので、よろしくお願いし
ます。
 
中田清介)
 今回の計画提出がこのような転機なればと願っている一人でございます。
人の集まるところに商いは育つという観点からいえば、是非大きな成果を生んでいただけるように努力をしていただきたいと思います。
ひとつだけご紹介をしておきますが、今こうした2つの計画のレベルアップが、中心市街地の活性化と連動していくのだというふうに私は思っております。そうした中で商店街だけでなく新たな起業へのチャンスが生まれる、こういう考えも持っております。
そこには通りを見直すことによる界隈性の創出、隠れ家的な魅力のアップが市内の各所に貼り付けることによりまして、そうしたチャンスが出てくるくると思っております。
 現在の若手経営者の初期の出店の受け皿となる条件というのが出ております。立地条件といたしましては、公共交通から徒歩で歩いていける圏内にあること、対象のお客さんが多く集まる場所。街区特性としては先ほど申し上げました隠れ家的な奥まった場所、ゆっくりと歩ける街路であること。そして店舗条件としては店舗特性として賃借料が安く管理面で自由度がある。こうしたところに多くの若者の皆さんが新たな起業の場を求めて集まっていると言われております。こうしたことが両計画の中で高山市に幅広く張り付くことが、高山の観光の奥行きを広げると思っています。
 是非計画年度の目標達成を通じまして、光子か機械を増やしていっていただきたいと思っております。

最初に、ア・木質化・木造化建築と今後の学校建設に付いての考え方といたしております。
 合併における建設計画を見させていただきました。南小学校の改築は済みましたけれども、今後にこれに続く学校施設の改善改築計画が目白押しとなっております。
周辺町村におきましては久々野中学校・国府小学校、高山市内におきましても中山中学校・三枝小学校体育館、それに続く東小学校の問題も盛り込まれております。
 こうした一連の連続する学校施設の改築につきましては、私は平成12年9月議会におきまして学校建築の問題を取り上げまして質問をさせていただ来ました。
木造化・木質化を通じての教育力の高まり・そうした木造化・木質化のもつ教育力について教育長も多くを語っていただきました。そして又施設面からの教育改革が現場の教育にどのような好影響を及ぼすのかという点についても、お考えを伺っておるところでございます。
 今回南小学校の改築は大変立派に完成をいたしまして、木造校舎の利点それから現場の学校運営につきましても大変良い面が出ているように聞いております。こうしたことを、今後の学校建設にどのように取り入れて行かれるおつもりなのかをお聞かせいただきたいと思います。
2番目としてイ・市民プールの位置づけについて伺います。
 市民プールについては、これまで何人もの議員諸侯の質問の中で、たびたび取り上げられました問題であります。位置の問題・老朽化の問題・それから水温の低さの問題を取り上げられまして、改善がなされまして今大規模な改修が行われて現在に至っております。(しかしながら)こうしたものの今後の位置づけにつきましては、合併に関する建設計画そうしたものの中にも今回取り上げられることもなく推移してきております。
 今回中山運動公園の全天候型施設整備、この方も大変前倒しして実施をしていただき、立派な施設として完成をしていただいたところです。生涯学習、それから今年度から始められました総合型地域スポーツクラブの問題、どちらかといいますと拠点型のスポーツクラブ(という)こうしたもののお考えの中でクラブが立ち上げられています。
 一連の事業の中におきましては、少しプールの問題だけが取り残されているのかなと感じておる一人でございます。もっとも今回の合併によりまして国府・清見もB&Gプールこうしたものが高山市の施設として入ってまいります昨年にはクアアルプの問題もございました。ある程度そうした健康維持、市民のリクレーションの場としての施設が新たに付け加わっておるわけでございますので、これ以上多額の金額を要する建設計画を今すぐどうこう言うつもりはございません。ただ、この地域における50mプール、そうしたものの位置づけを考えるとき、少なくとも合併における後期の課題にはなってくるのかなと考えております。
この辺のお考えについてお伺い致しまして、第1回目の質問といたします。
花井教育委委員会事務局長)
 合併を見据えた行政運営について教育委員会の方で2点答えさせていただきます。
まず、木質化・木造化建築と今後の学校建設に付いての考え方と言うことでございますが、高山市では近年ではしょうわ60年に花里庄学校、63年には日枝中学校、又昨年度は南小学校を建設致しております。この  建てられました校舎は花里小にしても日枝中にしても木質化又は木造として建設をいたしております。又合併町村におきましてもすでに木造により改築された学校がございます。これらの学校では木の美しさ又木のぬくもりを感じられる学校となっており、それが子供たちの心の安定をもたらし安心感を生み出している。そういった意味で他の学校にはないゆとりあるくうかんをかもしだしているのではないかとかんじておるところでございます。
 合併後におきましては、建設計画の中でいくつかの学校建設が予定されておりますが、新市が森林に囲まれた木の国というような自然環境のもとにある事、又先ほど申し上げました木の持つ教育的効果を踏まえまして、今後の改築におきましては木質化又は木造化と言うことが基本となりまして出てくるだろう思いますし、そういった考えを基に整備していくことになるだろうと思っておるところでございます。
 つづきまして市民プールの位置づけという事に対するお答えですが、市民プールは昭和47年6月に完成しまして以来、約30数年間毎年7月15日から8がつ31日まで45日間開設致しております。平成15年度の利用者は17,097人でありまして、毎年天候等により開設日数が若干異なりますけれども、年平均17,000人はか2万人の方々のご利用いただいておるところでございます。市民プールは50mプール、25メートルプール、小プールを有しております。特に50mプールにつきまいては、飛騨地域におきましては学校を始め数多くのプールがありますが、この市民プールのみとなっております。合併によりまして清見村・国府町にありますB&Gプールとも高山市のプールとして管理することになるわけでございますが、これらの施設が多岐における
市民の健康保持と、スポーツ振興の施設であることは充分に認識しておりますので、これらの施設のあり方につきましては、平成11年から20年の10カ年計画として策定致しております「高山市害2次スポーツ振興基本計画」を合併後速やかに見直すこととしておりますので、この計画の中で位置づけを検討して参りたいと考えておりますので、よろしくご理解をいただきますようお願い致します。
中田清介)
 次ぎに、今後の学校建設についてのお考えをお聞き致しました。私は先の高山市の教育委員会からご案内をいただきました道徳教育研究会につきまして、松倉ブロックの研究会に参加をさせていただきまして、新しい南小学校の教育の内容と、それに取り組まれる先生方の姿勢や児童生徒の学習の様子などを、興味深く見させていただいて参りました。
 大変立派な施設整備が、教育の現場における効果を発揮しておるのだというところも見させていただきました。前回の質問で取り上げさせていただいたところではありますけれども、学校の閉鎖性こうしたものを打ち消す努力は、新しい学校建設によりまして叶えられるのかというようなことも質問致しております。そうした意味ではオープンスペースの活用や2階プールの成功等で高まったのではないかと思っております。
そのような教育の内面、教育現場の改革というような事につきましては、今開校後まだ1年といった段階でいうのは性急すぎるかもしれません。しかし今後に迫る学校建設と、今(教育委員会事務)局長がおっしゃっていただきました様に、木造化、木質化を通じ学校整備に努力していきたいとお答えでございました。こうした教育改革に沿った効果がどのようなふうであったかは、教育長に一度お伺いしておきたいと思います。
 教育を取り巻く問題、4年前と違う問題が出てきているように考えております。地域運営学校関連法案が、この6月2日参議院を通過したという報道も目にしております。
又、出雲市でのように学校教育以外の所管を市長部局へ移管したという問題も出ております。教育基本法の問題も今朝ほど取り上げられましたけれども、これも教育界を取り巻く問題と考えております。そうした環境の中ではありますけれども、教育長が前回お答えいただきました(話に)私はその言葉に大変感動致しておるのであります。「人間は誰でも今日より明日は良くなりたいと考えるものである」というところであります。人間には向上心がある。だから基本的には教師も地域も生徒・児童もお互いの信頼関係の中で良い教育環境を作っていくのだということをおっしゃっていただきましたけれども、(今回の南小改築における)教育施設整備が教育に与える好影響について、どのように評価されているのかお聞かせいただきたいと思います。
 続きまして市民プールの位置づけでお答えをいただきました。
年間夏季限定ではありますが、17,000人から2万人使用する生涯学習施設、スポーツ振興、健康保持こうした面で無くては奈良名藍施設のはずでございます。
第2次スポーツ振興基本計画以降に続きます、合併後の新たな計画の中で位置づけていきたいという後答弁でございましたので、今後に期待をいたしまして、計画を見守っていきたいと思っております。
森瀬教育長)
 学校の建築の効果ということですけれども、今日の子供の姿とか問題を取り上げておるいろいろな説に、いわゆる今日の子供は無感動出あり、無表情であり、無反応であり、無気力な姿が多く見られるということが指摘されています。そして突然行動すると、ここら辺に理解しがたいところがあると思うのでありますが、私は今そういう中で一番問題になってきておることは、感性要するに悲しいとか美しいとか見事だとか愛おしいとか、うれしいとかといった感性をもう少し子供たちに培っていかないと、いきなり知識を得るとか感動を与えるいったことは難しいであろうということがいわれております。
人間が人間である宝としての人間の感性というものが、先ほど13番議員からもご指摘がございましたけれども、そういう生活の場とか生活の中の景色が生まれてきていると思うわけです。そういう意味からいえば南小学校を建設したことによりまして、あの子供たちの感想文を少し見てみますと、非常にそういう良いなあとか、廊下が広くなってうれしいなとか、美しいなとかがそこここに出ていることは、これは子供たちの感性を培っていく一つの力になっているのではないかなと、これからの基盤になっていくのではないかなと思っております。只、これは長期的に見ないと何とも言えないことでありまして、先ほど局長が言いましたように木造化された校舎の子供の中にそういう落ち着きが比較的見えると言うことから考えると、これはやはり今後期待出来る校舎建築の大きな指針になるではないかと思っております。又、南小学校はご指摘のように地域に開放すると言うことをある程度せっKYくてきに計画的に取り入れてやりましたので、その効果につきましても一階の多目的室、会議室、図書室、家庭科室そういうところは、どう地域の人達とつながりを付けて学校の運営に影響を及ぼしていくかという事は私達も注目して見守っていきたいと思います。煎じ詰めて言えば、子供の中に培っていく見えざる感性がどう影響を受けているかと言うことについて、教育的にも見て参りたいと考えておりますのでご理解たまわりたいと思います。
 
中田清介)
 長期にわたっての観察も必要であり、評価は今短兵急に出すものではないとも感じております。只、南小建築の過程で培われました地域解放の問題、地域との連動の問題、地域産業との協同、こうしたことが木造化・木質化(を通じて)今回建設されました精神の中に活かされてきたと思っています。今後こうしたことの経験を踏まえられまして、前回の質問でもお答えになりましたけれども、南小建設の効果をよく精査をして今後の計画に連動させていきたいというお答えを前回いただいております。
 是非とも木造化・木質化を今後の高山市の教育施設特に公共施設そうしたものへも広げる基本的精神お一つとして取り上げられまして、学校建設の中においても基本構想というものをこの辺に位置づけられまして立派な校舎建設につなげていって頂きたいと願っております。
 以上で私の質問を終わります。